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ローコード・ノーコード

IT学習にもコンビニジム的手軽な学びやすさが必要だ-DJ Tokinaga 1

リプリパ編集部

2024年度もカウントダウンで、新社会人・新人教育が必要になる季節。御社の準備やOJTはいかがですか?今回は、BlueMemeの技術トレーナーDJ Tokinagaに、IT企業の社内トレーニングについて話を聞きました(何でDJなのかは、この後の過去記事で!)。

入社する皆さんは、ローコード・ノーコードツールやプログラミング経験がゼロどころか、パソコン操作もおぼつかない人もいるスマホ世代。彼らがどうやったら、自分で学習して成長を実感できるのか?アフターコロナで、何が変わり、何が変わっていないのか?教育を提供する側としての心構えとは?そんな話を、4回の連載でお届けします。

DJ Tokinagaは、BlueMemeの技術トレーナー

― 前回、話を聞いた時、丸々楽しいDJトークだけで終わって、仕事のことをほぼ何も聞いてないことを思い出しました(笑)。

DJ Tokinaga:あんなんで本当によかったのかな?…とは思ってたんですよね(笑)。

― もちろん、あれはあれでとても面白かったんです。でも、新年度が迫る中、今さらですがお仕事の話もぜひ聞かせてください。確か、ローコード開発プラットフォームOutSystemsの、社内トレーニングを担当してるって話は聞いたような…。

DJ Tokinaga:はい。BlueMemeでのOutSystemsのトレーニングは、外向けと内向けの2つで展開しています。一般の方を対象にしたOutSystems公式のトレーニングは、外部パートナーの方に講師をお願いして、社員向けトレーニングを僕が担当している体制です。TCT (Technical Training Team) に所属して、トレーニングをやってます。

―今は、新社会人の人たちに向けて、トレーニングの準備期間なんですね。

DJ Tokinaga:はい。毎年、4月からお盆休み前までぐらいは、新社会人が集中する時期です。それ以外も、途中入社や異動、インターンシップの人たちが絶えず受講します。一般の皆さんにもご参加いただけるOutSystems公式トレーニングや認定資格試験なども、定期的に実施してますから、この記事を読んでる皆さんもぜひお気軽にご参加ください。

OutSystems セミナー・トレーニング | 株式会社BlueMeme
https://www.bluememe.jp/training/

chocoZAPには、ITトレーニングのヒントがある!?

― 現職の前には、スポーツトレーナーをやってたって話もしてもらいましたよね?いきなり話が脱線しますけど、chocoZAP(チョコザップ)ってどう思います?
スポーツクラブ運営のRIZAP(ライザップ)が運営する、コンビニ感覚で使えるジムで、去年のヒット商品の一つ。税込3,000円ちょっとで、24時間365日通い放題。同じような形態のジムも含めて、都市部にかなり増えてますけど。

DJ Tokinaga:凄いと思ってます。昔からフィットネス業界で働いている人の中には、『けしからん』とかって言う人も多いですけど。でも、ああいう今までにないやり方で、運動する機会を少しでも提供する場所が増えていかないと。

日本のフィットネス人口って、何十年も前の3%程度から増えてないんですよ。だから、参加率をなるべく上げることを考えれば、わざわざ着替えなくてもいい手軽な施設を作っていくのはありだと思います。

― ですよね。あれって、IT系のトレーニングにも通じてる気がするんですよ。特に、ソフトウェア開発の経験がない人たちには。
実際に、いろんなハードルを低くする工夫をしてるんですか?全然、ソフトウェア開発の経験がない人も、基礎トレーニングまでは受けてもらって、それ以降は割り当てられたチームに応じて、専用プログラム受けてもらうような流れなんでしょうか?

DJ Tokinaga:新卒入社の人たちには4月から、大体1ヵ月ぐらいのトレーニングを受けてもらいます。その後、早い人だと3ヶ月位で現場に出ていきます。その後、いろんな部署に配属されていきます。また、一度現場に出た後も、必要なタイミングで追加トレーニングを受けてもらい、キャッチアップしてまた現場に戻っていきます。

ただ、エンジニアじゃない方向に進む人たちにも、結構難しいところまでやってもらうんですよ。

― タロウさんが書いてた記事は、その時のリアルにハードな体験だ(笑)!それってやっぱり、『自社で提供する商品として、エンジニア職でなくても、ある程度専門的なところまで知っておく必要があるから』とかが理由なんですかね?

DJ Tokinaga:というか、本当にOutSystemsの基礎だけなら、1週間ぐらいのトレーニングでいいんです。中途入社の営業の人だと、実際そんな感じです。ただ、新卒のメンバーには敢えて、自分が興味なかったり得意じゃない分野でもやってもらってます。苦労や挫折しながら、何かを受けて身につけていくその過程を経験してもらうことも、狙いの一つになっています。

― なるほど。仕事で使うツールや機能って、どんどん必要な部分に特化して、覚えて得意になっていく。その一方で、直接関係なかったり、得意じゃないことはわざわざ経験しないので、ストレスもないけどタフな力も付かない、と。

DJ Tokinaga:はい。BlueMemeでは、俊敏性を意識したアジャイルなスタイルで仕事をしているんです。その、アジャイルなチームを維持するためのポイントの一つが、『不安定性を常に与え続ける』ことなんです。他の部署に異動して違う業務をやることになったら、今まで使ったことのないツールで仕事をしていくことになりますよね。それでも、自分で学習してできるようになっていく、その過程がすごく重要なんです。安定してしまうと、自分たちの仕事を見直して改善していくことが、できなくなってしまいますから。

― そっか。歯のホワイトニングやネイル、カラオケまであるのに、ジムがない店舗すらあったり、会員に店の施工までやってもらおうとするchocoZAPの攻めの不安定さ(?)に、いちいち驚いてる場合じゃないな(笑)。

自己流に陥らない、何でも質問しやすい雰囲気づくり

― 社内のITトレーニングで気をつけてるポイントや、力を入れてる点ってどんなことでしょう?

DJ Tokinaga:そうですね。質問しやすい雰囲気作りは意識してます。何でも、一発で覚えられる人っていませんから。こっそり自分で調べて、無難にやってるつもりになってるけど、実は自己流になったり。

― 世代論になるのもちょっとアレですが、タイパ重視の若年層ほどその傾向が強いのは現実かも。正解を先に知った上で判断したがったり、ミスを指摘されることを人格否定並に恐れたり…。

DJ Tokinaga:そういう傾向はあるでしょう。スポーツトレーナー時代、新しくクラブに入ってきた人たちに基礎的なマシンでのトレーニングを教えると、初日は一緒にやるんで、多少ぎこちなくても何とかできるんです。でも、2回目、3回目になると、最初に教えた基本中の基本、椅子の高さの合わせ方がわからなくなってたり、器具の使い方を間違ってたり。

それだと、やっぱり身に付かないですよね。だから、受講者が何か聞きたいなと思った時に、気軽に声を掛けてもらったり、ミスも成長につなげやすい雰囲気作りはとても気をつけてます。

―とはいえ、組織である以上、教育コストだったり時間、スキルレベルといったリソースは限られているわけですよね?仕事ってすべて、時間と品質とコストって3つのバランスで、そのうち選べるのは2つだけ。残りの1つは、何とか妥協点を見い出さざるを得ないわけで。緊張感や厳しさとのバランスって、どう気をつけてますか?

DJ Tokinaga:トレーニングから送り出した後、配属された各部署で活躍してほしいのはもちろんなんですが、僕自身も忙しいので、ずっとフォローし続けることもできません。一方で、安全な練習場所から実際の現場に出たときに、急に厳しい現実が襲ってくるわけです。なので、僕なりに気付いたその人のよくない点があれば、ちゃんとトレーニング期間中に指摘することは意識しています。

―必要ですね、優しさと厳しさの同居。自分たちが接してた人たちには活躍してほしいでしょうし、思う存分力が出せなかったりすれば、やっぱり気にもなるでしょう。例えば、社内の他チームからバックオーダーみたいなものって、あったりしてますか?『『これぐらいのスキルを持った人材を、いつまでに、何人育ててくれ』といったような、目標とかプレッシャーは?

DJ Tokinaga:メンバーをプロジェクトに割り当てる担当者から、軽くフィードバックをもらうことはあります。ただ、チームそれぞれによって、必要なニーズやメンバーのバランスなども違うので、現場から直接オーダーが来ることはないですね。でも、会社全体として、今後こういう人材が必要だなという方向性は常に確認し合ってます。

今はまだ、これといった明確な基準が示されているわけではないです。ただ、ある程度のラインは作らなければいけないなとは、ずっと思ってます。


グループ全体で140人規模の組織で、レコードよろしくトレーニングを回すDJ Tokinaga!楽しく学ぶきっかけとして、ちょうど1年前にブロックゲームのレゴと「クエスト」を導入したそうですが、具体的にどんな使い方をしているんでしょう?一年運用してみた成果は?次回のプレイもどうぞお楽しみに!

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