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社会

ローコンテキストvsハイコンテキスト、意思疎通に有効なのは?

リプリパ編集部

前回は、効率的で誤解のないコミュニケーションのために、複雑な文脈や背景を前提としない、ローコンテキスト(コンテクスト)という手法があることについて説明しました。今回は、日本のようなハイコンテキスト社会の中で、ローコンテキストな手法をどのように使えばいいのか、具体的に考えてみます。

忍者的ハイコンテキストな日本社会の、忍法以心伝心

以前、日本人の摩訶不思議なコミュニケーションについて話題になっている、海外サイトの書き込みを目にしたことがありました。

とある人が、ある家を尋ねる。あるじは、客人を客間に案内し、お茶を出す。床の間に飾ってある掛け軸を眺めては、二人がわずかな言葉を交わす。実はその二人は商人同士で、いつの間にか商売の話がまとまっていた。商品や価格、期日の話は一切しなかったのに!全く意味が分からない、まるで忍者のようなやり取りだった…。

古い日本映画のワンシーンか何かは分かりませんが、確かに阿吽の呼吸だとか、察しておもんぱかる空気を読むことで物事がまとまる文化は、ミステリアスな世界観を感じずにはいられません。

グローバル化や欧米化、IT化、DX推進の影響などで、ハイコンテキストな文化圏でも、コミュニケーションがローコンテキスト化する傾向にあると指摘する研究もあります。しかし、閉鎖的・封建的な高文脈コミュニティーでは、未だに忍者的なやり取りで物事が進んでいることが珍しくありません。

実は、ジェネレーションやジェンダーギャップを埋めるのに有効(な場合も)

『私は普段、外国の人たちと仕事をすることなんてないから、コンテキストがローだとかハイだとか、何も関係ない』と思っているそこのあなた!ローコンテキストコミュニケーションは、国や人種、文化圏の違いだけでなく、実は、世代や性別など身近なギャップを埋めるのにも役立ちますよ。

明確な表現に重点を置いて、全員が明確に意思疎通できる手段は、ジェネレーションやジェンダーギャップを埋め、誤解や誤認を回避できます。表現のスタイルに柔軟性と適応性を持たせることで、相手の背景や特徴にかかわらず、すべての人々と効果的にコミュニケーションを取ることが可能になります。

ただし、年齢や性別、文化などの属性で決めつけた、紋切り型の考え方をするのは危険です。その人が受けてきた教育や育った文化、普段接しているメディア、属しているコミュニティーなどによって、考え方や表現は異なるという点は注意しましょう。

今からすぐできる!ローコンテキストなコミュニケーションの3つのヒント

では、日本のようなハイコンテキスト社会で、確実かつ良好なコミュニケーションを実現するには、具体的にどうしたらいいでしょうか?相手に察してもらうことを期待せず、かといって合意形成に手抜きもしない、ストレスフリーな意思疎通のヒントとは?ビデオ会議の場合は?

シンプルな言葉や表現を心掛ける

Simple is best. 特にリモートコミュニケーションでは、相手にはっきりと伝わる明確で理解しやすい言葉や表現が重要です。その業界や状況に精通していない相手には、理解されていない可能性がある専門用語や表現、チーム内での略号、複雑で難解な言葉、回りくどい表現は避けましょう。ITやマーケティング系の業界では特に、カタカナ用語が多数飛び交い、新しい用語も次々に出てくるので注意が必要です。難解な用語を使いたがる人物は、自分を優位に立たせたいマウンティングのサインなことも。

必要な時には、丁寧に文脈をフォローする

現代は、年代や業種・職種、人種・民族、文化的背景が多様化した人々との意思疎通も必要な時代です。初対面だったり、普段一緒に活動していない相手には、自分のメッセージが正しく理解されるように、文脈を事前(または事後)に提供することが有効です。面倒臭がらず、状況の背景を丁寧に説明したり、すぐにはわからない追加情報を適切に提供することは、合意形成にとって重要なキーです。

特にリモートコミュニケーションでは、議論された重要なポイントを確認するテキストや資料を、タイムリーに共有するのがいいでしょう。これにより、全員が同じ考え方に立って、議論された内容を明確に理解できます。

最近では、優れたAI議事録サービスも登場しています。発言内容をただテキスト化するだけでなく、要点だけを的確に整理してくれたり、発言者を判断して書き分けたり、翻訳までセットになっていたりと便利です。

非言語的(ノンバーバル)なサインに気を配る

リモートコミュニケーションでは、直接顔を合わせることはできず、共有できる情報も限定的ですが、声のトーンやボディランゲージ、ちょっとした何気ない仕草などの非言語的(ノンバーバル)な手がかりは、相手の反応を知る重要なヒントです。

ということはつまり、自分の側も相手から知られるサインになっているということ。自分のメッセージが相手に正しく伝わっているかを意識するためにも、表情や視線、身振り手振り、口調や言葉遣い、自分の癖など、言語以外の要素をチェックしてみましょう。

とはいえ、空間と時間が細分化されたオンラインミーティングやビジネスチャットでは、これが非常に難しいことも事実です。録画・録音をいちいち後から再生して、確認する時間の確保も難しいでしょう。そこで例えば、従業員教育を絡めて、時々チームでフランクに指摘し合う方法も有効です。

アジャイルな意思疎通手段としてのローコンテキストコミュニケーション

意思疎通にどちらが有効かは、相手や状況によって変わります(この意味では、ハイコンテキストですが)。

異文化とのコミュニケーションスキルを身につけることは、グローバル化した環境で効果的に働くために、ますます重要になっています。しかし、ローコンテキスト・ハイコンテキストという異なる2つのスタイルがあるからといって、これらを安易に分離するべきではありません。現実はもっと複雑です。

どちらのコミュニケーションスタイルにも共通して言えることですが、自分とは異なる相手の状況やニーズに柔軟に対応することが重要です。その時の状況によって、両方を使い分けたり、共存させることも必要です。それぞれの特徴や注意点を把握しておけば、相手や状況に合わせて、この2つを柔軟に組み合わせることができるでしょう。

ローコンテキストなコミュニケーションは、プログラムコードをほとんど書かないローコード開発や、高速かつ効率的な開発スタイルであるアジャイルにも通じています。一つひとつはシンプルな内容で、複雑な文脈や属人性に囚われないモジュールを高速にアップデートしながら、誤差の補正を繰り返してゴールを目指す。相手に自分の考えを分からせたり、一方的に説得するためではなく、真のニーズや意図を引き出して、より高いレベルのアウトプットをスピーディーに実現する。これは、まさにローコードを使ったアジャイルなアプローチです。


コミュニケーションスタイルを柔軟にマネージメントできるように、チャレンジする価値は十分あります。文化圏や個人ごとの違いを理解し、潜在的な誤解リスクも認識した上で、異なる文化的背景に最適化していきましょう。

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リープリーパー(略称:リプリパ)編集部です。新しいミライへと飛躍する人たちのためのメディアを作るために、活動しています。ご意見・ご感想など、お気軽にお寄せください。
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