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ネガティブ思考を言葉にする自己分析で自分がちょっと分かってきた

おてち

自己分析って、何をしたらいいんでしょうか?この記事を書き始めたところ、自分の感情を一つひとつ、自分で自分に説明するように言語化していくことは、自己分析につながるかもしれないと思ったので、大掃除を兼ねてそのことについて話してみます。

自己分析といえば、自分の就活のことを思い出します。就活を始めると、誰もが必ずと言っていいほど通る道ではないでしょうか。私は、『そもそも自己分析って、一体、何?』という状態で、何をしたらいいか分かりませんでした。そこで、いくつかの質問に答えていけば自分の回答傾向から結果が出る、「〇〇診断」をいくつも受けていました。

しかし、この手の診断は、すでにいくつか結果が用意されていて、そのうち自分に一番当てはまるものが選ばれるだけで、その人に100%合った結果とは限らないのです。私は、ちゃんと自分だけの分析結果が得られたらいいなと思っていました。

「何となく」を言葉にして、「コンセプト」に育ててみる

私は、大学では美術を学び、自分の感情のままに作品を作っていました。

例えば、小さい頃に叔父にプレゼントされた白い大きなクマのぬいぐるみが大好きだったのですが、大きいため外に持ち出せませんでした。なので、この大きなクマの分身として、持ち運べるくらいの小さなクマのぬいぐるみを作りました。小さなクマと一緒にいろんな所に出掛けることで、おうちにいる大きなクマに外の世界を教えてあげる…という設定で作品を作りました。

実際は、『ぬいぐるみを作ってみたかった』、『何となく好きだからクマで、大きいのは作るのが大変そうだし小さいのでいいや』—こんな感情で作り始めたに過ぎませんでした。ただ、これでは本当にぬいぐるみを作っただけなので、教授が『いいじゃん』と認めてくれそうな「作品のコンセプト」が必要です。

なので、まず作りたいものを作り、作りながらそれに合うように、後から説明を付けて「コンセプト」としていました。今では、これが私の中での言語化の第一歩だったのかなと思っています。

「辛い」から逃げるために、危険を承知で敢えて掘り下げてみた

言語化を意識し、それを自分の生活に向けたのは、社会人になってからでした。

コロナ禍という未知の不安によるストレスと、慣れない当時の業務内容も相まって、日々「辛い」という感情が頭をぐるぐる巡っていました。『どうしてこんなに辛いんだろう?』、『どうしたら楽になるんだろう?』ということばかり、ずっと考えていたように思います。

実は正直なところ、他社の求人を眺めては、逃げ道を探していたこともありました。しかし、転職するにしても、転職理由や自分が何をしたいのかを明確にする必要があるので、結局何もできませんでした。

コロナ禍で家にいることがほとんどだったので、自分と向き合う時間がたくさんありました。『なぜ辛いと思うのか?』、『私はどうしたいのか?』などなど、自分の感情を言語化し始めると、自分がどんな人間なのかが見えてくるようになりました。

ある時、カウンセラーに相談できる機会がありました。その人は、私の話を聞いて、今の辛い状況を少しでも良くするためにはどうしたらいいのかと、解決方法を考えてくれました。

でも、何かがずっと、私の中で引っ掛かっていました。カウンセラーが間違ったことを言っているとは思いませんでしたが、何かが違う。ここでもまた、『結局、私はどうしたいのか?』について考えましたが、何もかも思考がマイナスになっていた私は、ただ人に話を聞いて欲しかっただけでした。解決方法を示されたところで、『どうせ無理』『面倒だ』と思ってしまうだけだったのです。

そこで私は、自分の感情や状態と冷静に向き合うことにしました。こんな時は、自分のネガティブな感情を言語化することが多いのですが、ネガティブな感情を掘り下げる行為は、負のループにハマりがちなのであまり良くないのかもしれません。つい余計なことまで掘り起こすので、変に落ち込む事もしばしばあります。「辛い」感情を掘り下げるのはほぼ自傷行為でした。

自分と向き合ったからといって、急に仕事が楽しくなったわけではありません。ただ、自分が今どういう状態なのか、どうしたら「辛い」状態になってしまうのかを把握できたのは、一つの大きな収穫でした。

自分が思う「好き」を分析し、ネガティブから抜け出す

ネガティブな感情に目を向けてきましたが、ポジティブな感情にも目を向けようと思います。

私は、いつも自信がなくて、自分の良いところを人にアピールするのも照れくさいので、ネガティブとポジティブのバランスを上手く取ることができません。でも、それではずっと負のループから抜け出せないので、時々、身近なところからポジティブに近づいていくことにしています。

まずは、気分転換を兼ねて、自分が好きなことをします。次に、なぜ好きか、どういうところが好きかを考えます。自分が好きなことを掘り下げているので、楽しいです。自分の「好き」を分析すると、特に何をしたら自分の気持ちがポジティブになって、負のループから抜け出せるのかわかってきます。そうすると、自らポジティブな「好き」に向かうことができます。

好きな作品を見つけることは、生きやすさにつながるかも

ちなみに私は、芸術の善し悪しは分からないし、作品の見方もよく分かりませんが、一つひとつの「好き」「好きじゃない」部分を探しながら、作品を見ています。なぜそう思うのかを明確にしてみると、自分の好みが見えてきます。そうすると「好き」の感情になれる作品を見つけやすくなり、自分の周りには自分が好きなものが集まってくるので、ポジティブに近づきます。

それに、些細な部分でもいいので何かを見つけようとすると、自ずと作品をじっくり見ることになります。構図がどうとかはよく分からないので、『この顔いいな』とか『この色いいな』レベルでゆるく作品を見てます。もしかすると周りから、『熱心な方だわ』と思われるかも。

自分を知ることができると、好きな事や物を集めやすくなるし、苦手な事の対処法も見えてきます。そうすると、より良いポジティブな方向へ自分を誘導することができて、少し生きやすくなるのかなと思います。

自己分析って、大人になるための一歩なのでは!?

記事としてこの文章を書いている今、現在進行形で自分を分析しているような感じがしています。『ポジティブに向かうには…』とかいろいろ書いてきましたが、気持ちがダメな時は何やってもダメ。なので、まさに今、やっぱり私ってこんなにもネガティブなんだなと痛感しているところです。

でも、言語化して説明すればするほど、自分の頭の中が整理され、自分のことを自分で自分に説明している感覚になります。過去にモヤモヤ感じていた何かは、当時は冷静に分析できなかったと思いますが、今なら客観的に見ることができる気がします。過去の自分のことでもいいから客観的に見ることを繰り返せば、今の自分に何かしらプラスになるんじゃないかなと思います。

過去の自分を冷静に、客観的に分析し、いい方向に改善できるようになるのが「大人になる」、これが「経験」ということなのかな?なんて、年末の慌ただしい合間の時間で、この記事を書きながらぼんやり思いました。

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おてち
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ぬいぐるみを作って持ち歩く人
静岡県出身。げんこつハンバーグ大好き。美大を卒業するも芸術の事はよく分からない。最近は腰を痛めているので週1で接骨院へ。好きなエアーバンドのツアーには何公演も参戦。
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