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カルチャー

仕事のチームワークは全部料理で学んだ!思考や協力という関係性

盛 堃

中国山東省出身の私は、大学時代から東京で一人暮らしをしていますが、社会人になってからも、自由な生活に慣れています。料理が好きなので、普段は自炊をしています。一人暮らしは料理の種類や量を自由に選べるし、辛いものを食べるのが好きなので、辛い味の料理をよく作ります。週末や休日にはよく友人と集まって、一緒に料理を作りますが、中には辛いものを食べられない人もいるので、味付けは自分の好き勝手に作るわけではありません。

仕事と料理には何の関係もないように思えるかもしれませんが、よく考えてみると、この2つには多くの共通点があることに気づきます。おいしい料理を作るには食材の組み合わせやレシピ、各自の役割分担が必要なように、仕事でのチームの成功もメンバーの協力と協調にかかっています。キッチンとオフィスの交差点を旅して、仕事と料理の素晴らしい共通点を探ってみましょう。

チームワークでおいしい料理が作られる

チームメンバーとのパートナーシップは、メンバー各自が厨房のコックのような無駄のない働きをします。それぞれがユニークなスキルと経験を持ち、そのコラボレーションが素晴らしい料理を作ります。仕事でのチームワークもまた、料理と同じように、コックたちは暗黙の了解で仕事を分担し、絶妙な調理過程でそれぞれの役割を果たしています。

チームリーダーはシェフのようで、全体の方向性を導き、一歩一歩ゴールに向かって進んでいることを確認しながら、コックたちに的確に指示を出します。ある者はスパイスのようにチームに彩りを添え、ある者は刃物のように問題解決に集中し、ある者は火の名人のように情熱でチームを鼓舞します。

職場のチームワークを成功させるには、おいしい料理のように、各メンバーがそれぞれの強みを的確に発揮し、緊密に協力し合うことが必要です。さまざまなスパイスをブレンドするように、協力は忍耐と理解、尊敬を必要とする芸術です。各メンバーが最高の力を発揮してこそ、職場でも厨房でも、協力しておいしい料理を作ることができるのです。

友だち皆で集まって楽しく過ごした年夜飯

今年2月、私たちは一緒に集まり、毎年恒例の「年夜飯」を迎えました。このイベントは、おいしい料理を味わうだけでなく、お互いに温かいひと時を過ごす機会でもありました。

友達はそれぞれ得意な料理を持ち寄り、テーブルは色とりどりでキレイな美食で埋め尽くされました。蒸し魚、紅焼き肉、マーラー鍋など、伝統的な「年夜飯」の料理だけでなく、アイディアに富んだ新しい料理もあり、各自が独自のアイディアを料理に取り入れた結果、それぞれの料理は心を込めて作られたものでした。この美食の中で、私たちは豊富な晩餐を楽しむだけでなく、友情の深さも感じることができました。

そして、最も楽しかったのは、皆で一緒に作った餃子でした。皮の上で、それぞれの友達がアイデアを思い切り発揮し、形が違う餃子を包みました。金魚のような形や小動物のような形をした餃子もあり、笑い声が絶えない楽しい時間でした。

餃子を包む過程で、私たちの笑い声がキッチンに響き渡りました。餡がこぼれたり、餃子の皮が上手く閉じられないこともありましたが、いろんな失敗も笑い声で飾られ、この特別な年夜飯をさらに思い出深いものにしました。

食事の後、私たちは一緒に座り、このおいしくて楽しかった晩餐を振り返りました。このような機会を通じて、私たちはただ食事を共有するだけでなく、友情もさらに深まった気がしました。これは温かさと喜びに満ちた年夜飯であり、大切な美しいひとときでした。

2月に友達と集まった時に作った料理
2月に友達と集まった時に作った料理

厨房では、コックたちそれぞれのスキルが必要

この「年夜飯」の経験から、私はチームワークの力を深く実感しました。おいしい料理のテーブルで、私たちはさまざまな味を楽しむだけでなく、協力と団結の温かさも感じました。

友達がそれぞれ得意な料理を持ち寄るように、チームワークも各メンバーの積極的な参加が必要です。この晩餐では、それぞれが独自の役割を果たしていて、まるでチームの各メンバーがそれぞれの専門性と価値を持っているかのようでした。

特に餃子を包む時、みんながそれぞれアイデアを出し合い、共同で一つの任務を果たしました。各々の餃子は、チーム内のそれぞれの人々の努力と創造性の結晶であり、仕事の中でのタスクも同様に、各人の努力と貢献が必要です。餃子を包むプロセスでは、餡が溢れる、餃子の皮が上手く捏ねられないといった、小さな困難に遭遇することがありましたが、皆が団結し、お互いに助け合い問題を解決する姿勢が常に備わっていました。これがチームワークの魅力であり、共に困難を乗り越え、美しいものを共同で創り出す力です。

この「年夜飯」を通して、私はチームワークが単なる仕事の完遂だけでなく、互いを理解し支え合い、共に成長する過程であることを理解しました。まるでおいしい料理が皆の心を一つに集めたように、チームワークも各メンバーの知恵と力を結集し、共により良い未来を築いていくものなのです。

料理にも仕事にも心を込めて、おいしく提供

仕事のチームワークに不可欠なのは、共通の目標を設定し、それを追求することです。食べる人たちを満足させられるおいしい料理というゴールを達成するには、解決すべき課題という食材を深く理解し、各メンバーが自分の調理道具を使いこなす必要があります。また、シェフが仕上げの味付けや盛り付けに集中するように、メンバーも気を散らすことなく、最終製品や成果物が全員の期待に応えられるように働く必要があります。

料理と仕事に関するこの物語から、厨房であれオフィスであれ、成功の鍵はチームメンバー間の協力にあることがわかりました。各メンバーは、料理を完成させる上で重要な一部であり、チームの成功は各メンバーの努力の反映です。私は料理を通して、チームワークの真の意味と、各個人のユニークな価値を少しずつ理解することができました。

時が経つのは早いもので、2023年も終わり、そして新しい年が始まります。中国では年末に家族が集まって餃子を作るので、餃子は団欒の意味です。この一年の間、いろいろな変化がありました。2月に集まった友人たちも、それぞれの道を歩んでいるので、また気軽に皆で集まって料理を作ることはできないかもしれません。でも、この豪華な年夜飯のように、ますますおいしく充実した年になることを願っています!

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盛 堃
盛 堃
研究員(専門分野:脳グラフネットワーク・深層学習)
2023年株式会社BlueMemeに入社、アプリ開発及びAPI開発プロジェクトに参画、2024年からグラフネットワークについて研究活動を開始する
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