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「100年に1人の逸材」プロレスラー棚橋弘至が本当に変えたコト

ときお

私が大好きで尊敬する推しプロレスラー、棚橋弘至さんの話をします。ただし、私が本当にしたいのはプロレスの話ではなくて、彼の考え方や生き方なのかもしれません。いや、やっぱり人間「棚橋弘至」について、熱く語らせてください!

[追記 2024/04/01]
ちなみに、2023年12月、新日本プロレスリングの代表取締役社長に就任しました。
 
▼プロレスラー棚橋弘至がトップレスラーになるまで - SUUMOタウン
https://suumo.jp/town/entry/setagaya-tanahashi/

プロレスラー棚橋弘至とは、一体何者なのか?

私がたくさんの刺激をもらった本の一つです。

棚橋弘至(たなはしひろし)とは、新日本プロレスのエース、そして笑顔のすてきなプロレスラーのお兄さんです。どうですか?ナイスガイでしょう。プロレス会場で実際に見ると、もっともっと最高にかっこいいんですよ!

▼棚橋 弘至 | 新日本プロレスリング
https://www.njpw.co.jp/profile/693

棚橋弘至プロフィール
1976年11月13日、岐阜県大垣市生まれ。第45代、47代、50代、52代、56代、58代IWGPヘビー級王者。
1999年、立命館大学を卒業後、新日本プロレスに入門。同年10月にデビュー。
2003年4月初代U‐30王者に。2006年7月、IWGPヘビー級王座決定トーナメントを制し同王座を初戴冠。
2009年、2011年プロレス大賞MVP。

テレビ番組に出演したり、映画の主演を務めたかと思えば、仮面ライダーのモデルになってもいるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。さらに、本も複数出版していたり、ITトレンドEXPOに講師として出演したり、リングの外でも大活躍のプロレスラーです。TwitterやInstagramなどソーシャルメディアでも人気があり、Spotifyではポッドキャスト番組も公開されています。
プロレスは、五輪種目にも含まれている「レスリング」をルーツに持つ、プロスポーツ化した格闘技です。実際には高い場所からのジャンプやキックの技があったり、反則技を含めたルールや階級が大きく異なっていたりと、レスリング競技そのものとは異なり、独自に発達したパフォーマンスアートです。「魅せる」ということに重きが置かれており、知識のない観客であっても、観戦を心から楽しめるエンターテインメントでもあります。
棚橋さんは、このプロレスというスポーツ業界でも屈指のエース、人気選手なのです。

自分を変えることで、周囲の人たちを変えようとした男

棚橋さんは本を何冊か執筆しているのですが、その中に「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」という一冊があります。

▼棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか 棚橋弘至 著
https://www.amazon.co.jp/dp/4864103119

棚橋さんは新人として、憧れだった新日本プロレスに入団しました。しかし、1999年頃からプロレス人気に陰りが見られるようになり、業界の低迷が始まりました。そのため、棚橋さんのキャリアは、プロレス暗黒期に築かれていくことになりました。近年のプロレス人気からは、とても考えられないことです。
当時は、団体内の分裂や離散といったいさかいでレスラーが次々と辞めていき、試合でお客さんを満足させられない日々が続いて、ファンも離れていくという状況でした。当然、会場はガラガラで、見に来ているファンのマナーも悪く、悪役でもないのに棚橋さんはブーイングを浴びる日々。普通のレスラーなら、心が負けてしまったり、悪いのは自分じゃないと別のところに原因や責任を求めてしまったりと、人間としての価値観や信念すら揺らぐような、逆境の時代でした。

しかし、棚橋さんはその状況を受け入れ、自分を変えることで、周囲の人たちを変えようとしたのです。自分をどうプロデュースしていくか、お客さんに「棚橋弘至」に興味を持ってもらえる方法を考えました。自らをエースと称し、どんなに笑われたり落とされてもあきらめない。情報を自分から発信し、プロレス以外の場でも興味を持ってもらうことで、試合を見に来てもらう。自分を信じて続けることで、少しずつプロレスという業界の風向きを変えていったのです。

「いつも全力、疲れない」超人振りは、レスラーだからじゃない!

そんな棚橋さんのキャッチフレーズは「100年に1人の逸材」で、もう一つ彼が口にするのが「疲れない」という言葉です。
彼の所属する新日本プロレスは、業界の中でも最も規模が大きく、年間に160回ほど試合があります。これは平均しても2〜3日に1回は試合をしている状態です。疲労や試合のダメージの蓄積、怪我の心配が常に付きまとう中で連戦をこなし、海外遠征にも行き、シーズンオフでやっと1週間と少しのまとまった休みが取れることがある、というハードワークです。

しかもそれだけでなく、棚橋さんはこの本業に加えて前述のように、いろいろなメディアやチャンネルを通じて自ら発信するという、信じられない奮闘ぶりです。普通の人ならとても体力が持たず、「疲れない」と言ってはいられない状況のはず。それでもずっと棚橋さんは、「疲れたことないですよ、ハハッ」という感じで苦労やダメージを表に出さず、いつも全力で試合をこなしています。
これは、棚橋さんが超人的なヒーローだから、成し遂げられていることではありません。彼自身が自分で考え、努力し、実践して続けていることなのです。プロレスファン以外のすべの人にも、一人の人間としての「棚橋弘至」の本質がわかるエピソードです。

プロレスラーとは、職業ではなく生き方そのものである

そんな風に、自分の人生だけでなくプロレスの人気をまた盛り上げてきた棚橋さんですが、2018年には映画に主演します。

▼映画『パパはわるものチャンピオン』 特設サイト|岩崎書店
https://www.iwasakishoten.co.jp/special/contents/papawaru/

話はシンプルで、かつてプロレス界のエースだった男が膝の怪我をきっかけに落ちぶれてしまい、仮面の悪役レスラーとして生きていくストーリーです。プロレスでは、マスクマンは本名を明かさないことがセオリーとなっています。棚橋さん演じる主人公は、自分の息子には悪役レスラーであることを打ち明けられず、息子とすれ違ってしまいます。劇中の必殺技の名前や膝の怪我のエピソードは、実際の棚橋さんのヒストリーともシンクロしています。
映画館に見に行った私は、鬼気迫るプロレスシーンとほのぼのしたストーリーの中で、棚橋さんの役柄と彼自身の生き方を重ね合わせてしまい、何度か泣いてしまいました。映画の後にフードコートでぼんやりしていたら、子連れで同じ映画を見ていたお父さんが、お子さんに素晴らしいことをお話されていました。

「プロレスは、生き方なんだよ」と。

確かにプロレスは、単なる興業の一つとみなされ、勝敗があらかじめ決められたシナリオがある八百長として批判されることもあります。しかし、プロレスラーは真剣に体を鍛え、人としての限界に挑む技を操り、怪我やダメージに悩みながらも観客にいろいろなドラマを見せてくれます。また、プロレスには、相手の技を受け切った上でそれでも相手を圧倒して勝つという「受けの美学」があります。対戦相手を輝かせ、自分自身もさらに肉体的・精神的に輝くための、一貫したスタンスです。

なぜ、そんなに痛い思いをして相手の技を受けるのか?演じる役に関わらず、本当に攻撃されて倒されなければならないのか?体力の衰えや怪我といったハンディは、どう背負っていくのか?ということを考えさせられます。棚橋さんの試合は、そんな信念に基づいたドラマが展開され、倒されてもまた立ち上がり、相手を圧倒して勝つという気迫があります。彼の試合には、ただプロレスに人生を賭けた人間というだけではなく、棚橋さんの突出した人生観や人間性といった魅力溢れる人生模様を見てしまうのです。

エンジニアにとって、次のリングはどこだ!?

あの時の子連れのお父さん、マジでいいこと言ってたわー。完全に同意だったわー。あの時は、完全にただの不審者だったので言い出せませんでしたが、今でもあのお父さんに「ありがとう」と言いたい!
棚橋さんの著作は、非常に率直でわかりやすいエッセイ形式で書かれているので、ぜひ一度読んでみてほしいです。組織や体制、他者を批判するのではなく、まず自分自身を変えることで、周囲の人たちを変えていくという姿勢には、業界や職種、体格の違いを越えて、エンジニアも学べる生き方のヒントがたくさんあります。「エンジニアとしての生き方」って、何だろう?「100年に1人の、疲れないエンジニア」、一度言い切ってみたい!

さらに、『プロレス棚橋弘至と! ビジネス木谷高明の!! 異世界タッグ無双!!!』という小説もオススメします。なぜ異世界モノ?著者がプロレスファンの医者なのも意味がわからん。プロレスファンから見た棚橋さんの優しさと凶悪な肉体美、新日本プロレスを買収し人気回復に一役買ったブシロード・木谷オーナーの裏の活躍も味わえますので、こちらにもぜひ足を踏み入れてみてください。

▼プロレス棚橋弘至と! ビジネス木谷高明の!! 異世界タッグ無双!!! 津田彷徨 著
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B56FZPQC/

私は、プロレスラー棚橋弘至さんをこれからも尊敬し、応援し続けます。この記事で彼に興味を持たれた方は、私が直接語るか、ベストバウト棚橋のプロレス試合動画をガンガン推していきますので、コメントなどでご連絡ください!

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SAN値0のままだいぶ経っている。積読と積みゲーを買い続ける。体力と財力ももはやない。カプセルガチャの戦利品をディスプレイの上に貼り付けることでわずかな癒し効果を得ている。C#だとforeach文がすき。問題分析中は50%の確率でキレる。
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