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働き方

仕事の線引きの正解をIT企業のキッチンで玉子焼きを作りながら考えた

井上 蓮人

皆さんは会社とプライベートについてどう考えてますか?あんまり考えてない、きっちり分けている、いろんな方がいると思います。自分はあんまり考えていないタイプなので、休日もふと会社や仕事関係のことを話したり、考えることがあります。この8ヶ月を振り返って、これって自然だったり一般的なことなのかちょっと気になって、この機会に少し調べたり考えてみました。「仕事とプライベートの境界線」って考えると難しく思えますけど、自分なりのワークライフバランスみたいなことだと思って読んでもらえると嬉しいです。

たった8ヶ月だけど、性格がちょっと外交的になった?

私は、2023年4月に新卒社員としてBlueMemeに入社しました。研修の後は、先輩に教わりながらOutSystemsを使ってシステム開発をしています。学生まではかなりインドアで、普段は特定の知り合いとしか外出しないような、人との壁を作るような人生の過ごし方をしていました。それが、社会人になってからは、会社の先輩とお酒を飲んだり、食事に行ったり、仲のいい先輩方とプライベートでも一緒に出かけたり、仕事以外でも会社の方と関わる時間が多くあります。壁がなくなったのか、元々なかっただけなのかはわかりませんが、この8か月で日々の生き方が変わったなというのは感じています。

想像していた社会人と現実とのギャップ

元々、私が抱いていた社会人の一日の使い方のイメージは、「朝起きる→出社する→仕事する→終わったら帰るか、同期と飲みに行く→寝る」ざっとこんな感じでしょうか。お酒を飲むにしても、金曜日に仕事が終わって楽しく飲むものだと思っていて、飲むとしても同期の人と飲むんだろうかぐらい思っていました。『入社してから飲みに行くことが増えそうだな…』とか、『お酒に使うお金増えそうだな…』と、そんなことも思ってはいました。

入社して間もない頃、退勤するまではイメージどおりでした。ただ、金曜日ではない平日の退勤後でも、社内にあるバーカウンターで飲んで軽く喋って帰っていったり、会社内で飲んで帰る方がいらっしゃったのです。福利厚生の欄にも記述はあったのですが『本当に会社内で飲む人いるんだ!』と衝撃を受けました。

BlueMemeという会社が特殊なのかはわかりませんが、とにかくギャップがすごかったです。もちろん、いい意味で!今は僕も退勤後、平日でも飲みたい時は少し飲んで帰っています。

そう言えば、会社説明の欄に「さまざまな趣向の社内パーティーを行っています」とありました。『え、何そのオシャレスペース!会社のパーティーってちょっと気を使いそう…』って思いましたが、誰かと話をすることがメインなのでお酒は飲まない人もいます。もっと言うと喋るのに夢中になって、何も飲まなかったりします。あと役員の方とか、上司の方との距離が近いと思います。なかなか業務中にかかわることがない方でも、1対1でお話しできたりするので、とても貴重な体験になっています。

仕事とプライベートの境界線ってどうするのがいいの?

『結局この記事、仕事とプライベートの境界線が緩いもしくはない人しか、共感できないじゃん!会社のオシャレバー自慢じゃん!』と思って、記事を閉じようとしているそこのあなた!もう少しだけ続きを読んでいきませんか?…と、バーカウンターのように引き留めてみます。

仕事と私生活を分けることに、そんなに神経質になったりしなくてもいいのかな』、『会社の人とかかわることも悪くないのかも』って少し思っていただけるかもしれません。ここからは、私が体験した仕事と私生活の間の「グレーゾーン」での出来事をお話しします。

確かに、会社の人と飲んだり、先輩と外に飲み行ったり、会社の人と出掛けたり、プライベートも会社の人とかかわる時間がありがたいと思えるのは、私の性格や考え方です。でも、そうなると休日も、ふと仕事のことを話したり、思いつくようになります。

それなりに楽しめている私でも、『これって大丈夫?休日を有意義に使えてる?考えることがストレスになってないのかな?』と思うことがあったので、少し調べてみました。

この記事によると、仕事を職場に、私生活を家の玄関に置いてけぼりにして、境界線を厳しく引き分けて考えることの方がストレスが溜まると書かれています。境界線を緩くする方が、幸福感とパフォーマンスを向上させる、いい戦略になるかもしれないと記述されています。その理由は、頭の中での役割の切り替えが多いほど、ストレスが溜まりやすいから。会社にいる時に家庭のことが頭に浮かぶと、家庭の役割に切り変えるため多くのエネルギーを使ってしまい、今必要なエネルギーを奪ってしまうのだそうです。僕も今までは、境界線を引いた方が、私生活が楽しくなったり時間をうまく使えるという考えでした。でも、この記事を読んで、そこまで意識するような問題ではなかったように思えました。

実際、仕事以外で会社の人と接する時間ってどうなの?

会社で過ごす退勤後の時間って、何か具体的な仕事をしているのでもないし、もちろんプライベートでもないし、その中間にあるグレーゾーンみたいな感覚があります。社会人なら誰でも経験したことがあるでしょうが、会社の飲み会みたいなものですね。飲みながら先輩に気を遣って、でも本当は自分のペースで飲んだり食べたりしたい、でもやっぱり会社の立場と私情が入り混じるような、そんな感覚です。これは、嫌な人も好きな人もいると思います。ちなみに僕は、このグレーゾーンで過ごす時間が好きです。BlueMemeのいろんな方と飲みながら、あれこれ話をしました。

学生の頃は、どうしても就活先の会社の実際の雰囲気やカルチャーが気になるものです。会社の業務や福利厚生、先輩との関係性が想像と違った、みたいな記事はニュースなどで見聞きすることがありました。私の場合は、業務では質問すると先輩方がすぐ返してくれたり、一緒になって考えたていただいたりなど、聞いていた感じよりもサポートが手厚いです。ただ、それを上回る、退勤後の時間が衝撃でした。ビールサーバーやパーティーなど、結局、こうやって楽しい部分ばかりをアピールしているのはウザがられるかと思いますが、準備やパーティーの最中・後片付けも、実は仕事のためにいい経験になっています。

グレーゾーンで起こる貴重な体験

4月頃、準備を手伝ったことがパーティーに参加するようになったきっかけです。いろいろな準備をしますが、僕はそこで料理を手伝いながら、いろんなことを学ばせてもらっています。ちなみに、東京の一人暮らしで僕が家でも料理ができるようになったのは、会社で覚えた影響です。最初に教わったのは、玉子焼きでした。

ティーの最中、ふと『玉子焼きを作ったことがない』と言ったところ、『作れる人がいるんだから、教わればいいじゃん』ということで、その場でOJTが始まりました。先輩たちから、材料や火加減、巻き方などを教えてもらい、トライ&エラーを繰り返しながらおいしい玉子焼きを作り上げました。自分が作ったものを他の人に食べてもらうのは始めてで、『こんなに嬉しいものなのか!』と知りました。しかも玉子焼きはちゃんとおいしいし。こんな感じで、会社のキッチンで作る料理が楽しくなっていきました。自分がよく作るのは、あごだしと水とマヨネーズ(分量は感覚)を入れた玉子焼きです。

教えてもらって作った玉子焼き
玉子焼きOJTによるアウトプットとしての成果物

もちろん、いいことばかりではなく失敗した経験もあります。11月に餃子パーティーが開かれた時のことです(BlueMemeには、中華圏出身のメンバーもいるんですが、餃子は超本格派と新感覚派に分かれます!)。私は間違って、買ってきた野菜をそのまますべて、みじん切りにしてしまったのです。野菜には大根もあり、切っていた時は『餃子に大根入れるの、珍しいな…』と思いながら切っていたんですが、実は餃子に使う材料ではなかったんです。それでも皆から、『食べたら意外とおいしいかも、大丈夫、大丈夫』『食べられるから、大丈夫じゃない?』という言葉をもらって、そこまで落ち込むことはありませんでした。自分でも食べてみると、確かにそれなりにおいしく、『何かあってもイレギュラーをリカバーできる先輩たちは偉大だ』とか、『料理って意外と何とかなるんだな』と教えてもらいました。

超本格派と新感覚派が作る餃子パーティー
ウォーターフォール的な超本格派と、アジャイル的な新感覚派によるホットプレート上の熱い闘い

時には流れに身を任せるのもありかも

『残業代なんて出ないのに、どうして会社に残ってるの?』って思う人もいるでしょうが、私は、お金じゃ手に入らない経験があると感じています。仕事ではないけれど、会社で料理を教わって、誰かに食べてもらい、喜んでもらう、こんな貴重な体験はプライベートではできません。

貴重なことを学ぶ、いろんな方と話をする、会社だけど境界線作らずに普通に人生として楽しむ。そんな人生の送り方も、ストレスが溜まらないのかもしれません。なので、誰かに誘われたら行ってみる、やってみるのもいいと思います。自己主張はしつつ、チャンスだと思って、時には流れに身を任せて行動するのもありかと思います。

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ABOUT ME
井上 蓮人
井上 蓮人
会社副料理長
福岡出身。2023に入社した若手エンジニア兼会社副料理長です。アイコンは最近水族館に行って撮影したアネモネです。 趣味はゲームすること好きなアニメを見たり漫画を見ることです。ゲームはおもにFPSで好きなアニメは交響詩篇エウレカセブンです。 バレーボール、ラグビーなどのスポーツ経験あり
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