わたしの旅行記:晩秋の北海道に行って感じたこと
11月中旬に1泊2日で北海道を旅行して、札幌・小樽・砂川の3都市に行ってきました。北海道は、大好きなドラマ「First Love 初恋」や曲「First Love」の世界そのものでしたし、やってみたかった体験もできてとても充実した旅でした。実際に初めて行ってみたことで、歴史や文化を知りたくもなりました。そんな、北海道へのMy First Love的な話です(ちなみに、アイキャッチ画像↑は完全に、晩秋を通り越した真冬の脳内イメージです)。
憧れの「みんなの工場」で、マイフレグランス体験
北海道旅行で行った場所は、どこもステキな場所でした。特に良かったのが、札幌と旭川の間にあって、札幌から特急列車で1時間くらい離れた砂川市にある、「みんなの工場」という施設です。
「みんなの工場」は、サボンの香りのオールドパルファンで有名な「SHIRO」の本店であり工場です。SHIROは、オールドパルファンの他に化粧品やディフューザーなどの商品を製造・販売している人気ブランドです。自然素材を活かして余計なものを入れず、高品質なのに比較的お手ごろな値段で、性別や年齢を問わず幅広いユーザーがいます。シンプルなロゴが書かれているパッケージをデパートや百貨店、SNSでご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。今回の旅行は1泊2日というタイトなスケジュールでしたが、Instagramでおしゃれな投稿がいっぱいあったのを見て、どうしても行きたくて、札幌を朝から出発して行ってきました。
「みんなの工場」は、そこで商品が作られているだけでなく、ショップやカフェ、オリジナルのフレグランスを作れる「ブレンダーラボ」が併設されている場所です。遊具などもあり、子供から大人まで楽しめる施設になっています。2023年4月28日にオープンしたばかりのスポットですが、これからもっと人気になる予感がします。
砂川駅に到着すると、すぐそばのホテルから直行で、SHIROのロゴが書かれたバスが迎えに来てくれます。施設の周りにあまり建物はなく、山や広大な土地が見渡すことができます。「みんなの工場」自体は、開放的な大きな窓と木を基調としていて、とても居心地が良かったです。開場1時間後くらいに到着したのですが、すでにたくさんのお客さんがいました。
ここで私がやりたかった、フレグランス作りを体験してきました。SHIROの人気商品であるフレグランスをブレンドし、オリジナルの香りを作ることができます。
フレグランスを用紙に吹きかけ、好きなものを組み合わせて香料の種類や量のレシピを考えたり、成分チャートを見ながら調合していきます。どれもいい香りなので、自分に似合う香りをなかなか決められませんでした。
近くの親子が同じタイミングで調合していて、『おいしそうな匂いがする!』と言っているのが聞こえてきました。私も、甘くておいしそうな香りにしたかったので自分で探して、サボン+ホワイトティ+アールグレイで調合してみました。軽すぎず重すぎない香りで、ちゃんと甘くておいしそうな香りになったと思います。サボンも入っているので清潔感があり、帰ってきてから部屋で使っています。
自分の今の印象や見せたいイメージによって考える、香り選びっていいですね。友人と『こういう印象が似合うかも!』と相談しながらオリジナルのフレグランスを作るのは、凄く楽しい体験でした。
施設の空間やフレグランス作りだけでなく、置いてある物も特別な演出が施されていました。地元の砂川限定の商品や、受付に置いてあるSHIROが発刊する紙の新聞、店の入口にある道内のスポットが紹介されている「おでかけカード」などもありました。新聞やカード、施設のマップなどのデザインもかわいくて、たくさんお持ち帰りしました。今回は時間がなくて行けなかったのですが、また機会があれば、併設されているカフェでのんびりしたり、砂川を散策してゆっくり過ごしてみたいです。
北海道旅行中、ずっと流れてた「First Love」
Netflixのドラマ「First Love 初恋」は、宇多田ヒカルの曲「First Love」にインスパイアされて作られたドラマです。メイン舞台は冬の北海道で、雪景色や寒々とした景色が描かれています。一緒に行った友人とは、移動中の列車から見える外の景色を見ては、『めちゃ「初恋」じゃん!』と、BGMとしても聞きながらドラマに入り込んだ気分でした。
宇多田ヒカル – First Love – YouTube
ドラマは男女のラブストーリーですが、ヒロインたち二人は出会っていない他人同士のパラレルワールドになっています。でも、ちらちらでてくる学生時代では、徐々に出会っていく感じが描かれています。その関係性も不思議で、続きが気になっていきます。過去と現在の世界が交互に描かれていて、『何でだ?』といろいろ推測していって、『そうだったのか!』と、気づいた時にはこうして沼にはまっています。最初から流れが読めず、最後までどうなるかわかりません。
そして、このドラマの切ない感じと冬の北海道がぴったりなんです。「First Love」が流れるタイミングは、確実に泣かせにきているのでハンカチ必須です(涙)。ドラマを観てからは、曲を聴いただけで涙がほろりとしちゃいます。それくらい私の中では、記憶に残る作品になっていて、旅行から帰ってきてまた観たくなっています。冬にぴったりなので、皆さんもぜひ観てみてください。
晩秋の北海道でわけもなく切なく感じた、いろいろな光景
そんな風に、ドラマを観てから実際にその舞台に行くと、自分がその一部になった気分になります。きっとマンガやアニメでも、エモく感じるポイントがありますよね?作り物のはずのストーリーや背景がリアルに思えて、晩秋の北海道をどこか切なく感じる感覚がありました。
例えば、新千歳空港から札幌に向かう列車の中から見えた、流れていく針葉樹並木の向こうに広大な土地に草が生い茂っている景色。ストーブの効いた列車の暖かさと、社内に染み込んだ人々の匂い。大きなネオンの看板が立ち並ぶ夜のすすきの。大都会札幌を走る路面電車。駅名や交差点が方角と数字で表記されている、どこか異国風の独特な表記。
都会を見渡せる山からの夜景もそうです。藻岩山は札幌の中心街の近くに位置し、「日本新三大夜景」の1つが見られます。光っている都会の景色と対比して、静かな山にいる自分は、昔の時代を生きていた人のような気分になりました。
アシリパさんに誘われるまま、新たな開拓の旅に
今、北海道の歴史や文化を知るには、『ゴールデンカムイ』は外せません。年明けから実写版の映画が公開されますが、旅行から帰ってきて原作マンガを読みたくなっています。
ちょうど札幌駅の構内に、独特の服や被り物、靴などの民族衣装が飾られていました。『ゴールデンカムイ』のメインキャラクター、アシリパさんの格好にそっくりで、ふと思い出していました。実は1年半くらい前に『ゴールデンカムイ』の展示会に行ったことがあったんです。その時は、姉にグッズ購入を頼まれて行っただけなので、何も知らない私は、入場特典のお面を被って大きなヒグマと一緒に写真を撮っただけでした。
展示会に一緒に行ってくれたマンガオタクの友人に、『北海道に行ったら、ついに気になり始めたよ』と言ったら、熱量高めなあらすじを教えてくれました。舞台は、日露戦争後の北海道開拓史の話です。アイヌから奪われた金塊の隠し場所を巡って、アイヌの少女アシリパさん、日露戦争帰りの元兵士杉元、お調子者の脱獄犯白石を中心に物語が展開します。金塊のありかを示す地図が刺青で彫られた24人の囚人たち、第七師団という強い軍部隊、戊辰戦争の時に函館で死んだはずの人物、樺太のロシア人組織など、さまざまな登場人物と思惑が交錯しながら展開します。
かわいらしい女の子キャラなので「アシリパちゃん」と呼んだら、『ゴールデンカムイ』好きの友人に『ちゃんと敬意を払って、「アシリパさん」と呼ぶように気をつけて』と怒られました。『アニメより、原作マンガを読んで』とも言われたので、マンガから入ってみようかと思っています。
北海道は私の心を動かした場所
歴史的で北欧風な建築物も多く見掛けました。札幌駅の玄関口である駅ビルは、ゴツゴツしていて雪国の頑丈な城のような力強さがあります。建物の正面には、たくさんの星が描かれた大きな時計があります。描かれた「満天の星」は、北海道の豊かな可能性と理想の追求を象徴しているそうで、野心と自然を大切にしている歴史を感じます。
札幌駅は、広大な土地でいろんな方面に向かう人や列車で混雑していました。北海道は、駅のホームで待つのではなく、改札前で待つ風習があることを知りました。他の市町村に行くだけで長い距離があって、少しの間でも別れをイメージさせます。空港の保安検査場に行く前に近い感覚なんでしょうか。たくさんの人の出会いや別れの場所になっていることを考えると、胸が熱くなりました。
北海道は、私の出身地である沖縄とは気候や歴史・文化も違ったり、沖縄とはまた別の異国情緒も感じました。触れたことのなかった環境なのでとても新鮮で、歴史や文化に興味が湧きました。次に北海道へ行く時は、いろいろな聖地巡礼の旅になる気がしています。
理人様 見ず知らずの者に温かいアドバイスをありがとうございます。 生物学の中だけ…
Soさん、ご質問ありがとうございます。 博士課程で必要な生物学の知識は、基本的に…
貴重な情報をありがとうございます。 私は現在データエンジニアをしており、修士課程…
四葉さん、コメントいただきありがとうございます。にんじんです。 僕がこの会社この…
面白い話をありがとうございます。私自身は法学部ですが哲学にも興味があります。 ふ…