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カルチャー

「循環を実感すること」の大切さとは?沖縄移住エンジニア便り

はやと

「沖縄移住マイスター」こと、京都出身で沖縄移住歴2年のエンジニアである私が、沖縄に移住したいと考えている皆さんに向けて、移住のメリットをタップリご紹介します。旅行やバケーションではわからない、住んで生活してみて初めて感じたことをあれこれ語ってみます。
と、この記事を読む前に、まずこちらの記事をお読みください。

え…沖縄感なさすぎね?『このままでは沖縄移住者を増やすことができない!』と、危機感を感じた私は、対照的かつ超沖縄的な在宅勤務のリアルを、皆さんにお見せしたいと思います。

こんなところに住んでます

まずは、住んでいる場所から。私が住居を構えるのは、沖縄の東海岸です。特に私の住む場所は埋め立ての新興住宅地で、徒歩5分で生活に必要なものはすべて手に入るという、ある意味、沖縄らしからぬ便利な地域です。

「沖縄移住マイスター」が伝授:沖縄に引っ越しする時のコツ!

  1. 居住地選びと渋滞
    交通渋滞は、沖縄では社会問題になっています。渋滞の中心地に家を構えた時には、後悔しか残りません。ラッシュの時間帯に候補地を見て回ることをお勧めします。
  2. 衣類と湿度
    沖縄は湿度が高く、革製品やウール製品をタンスに入れていると、基本カビが生えると思ってください。私はカビやすい持ち物のほとんどを売り払って、どうしても必要なものは除湿剤と一緒に収納しています。
  3. 移動手段
    那覇市の中心部など、公共交通機関がある一部の地域を除いて、車やバイクは必要になる場面が多いです。家族連れの場合は特に、引っ越す前に車やバイクの手配は済ませておくことが大切です。

朝起きてからコーヒータイム

朝起きると、海岸から朝日が差し込んできます。波の音に誘われて散歩に出てみます。おしゃれな感じを出していますが、寝起きのひどい顔でポリポリ頭を掻きながらゾンビのように歩いているだけです。毎朝釣り人たちが竿を垂らしていますが、ここ一か月何かを釣っている人を見たことはありません。

最近は徒歩5分の場所に会員制のジムができたので通っています。意識高い系エンジニアを目指して日々筋トレに励んでいますが、根はめんどくさがり…さぼる日も多いこの頃です。毎朝豆を挽いて、コーヒーを飲むのが日課。と言いたいのですが、めんどくさいので挽かれたものを買ってます。コーヒーミルはほとんど使ってません。

インテリアと化しているコーヒーミルやポット
インテリアと化しているコーヒーミルやポット

ぼちぼち仕事をスタート

9時ぐらいになると席につきます。マルチモニターを見ながら、お昼ご飯まで真面目にお仕事に勤しみます。使っているのはAppleのキーボードですが、半角キーがないので、切り替えようとすると「1」を入力してしまうというあるあるを、一日10回以上は繰り返しています。

ちなみに、12月にはクリスマス仕様になってましたが、これは奥様の趣味ですね。沖縄は暖かいので、クリスマススピリッツが全然高まりませんでした。サーファー姿のサンタクロースにWindows用のキーボードをお願いしましたが、鮮やかにスルーされてしまいました。

ファンキーなサーファー姿サンタと、本場テイストのアメリカンビレッジ
ファンキーなサーファー姿サンタと、本場テイストのアメリカンビレッジ

ランチタイム

家から徒歩5分にある圧倒的なビーチで、近所のベーカリーのパンを食べます。普段はこんなことしませんが、ちょっとでも沖縄感を出すために、無理してやってみました。でも、これありかも…ビーチで昼寝とかしてません。やる気も十分。お昼からもお仕事に気合が入ります。

徒歩5分のビーチでランチタイムというプチ贅沢
徒歩5分のビーチでランチタイムというプチ贅沢

「沖縄移住マイスター」が伝授:沖縄移住のメリットはコレだ!

  1. 花粉
    沖縄では、多くの花粉症患者を悩ませている杉やヒノキの花粉がほとんど飛んでいません。重度の花粉症の私は、毎年、花粉症の鼻水と目の痒さと頭痛、お薬の副作用の眠気に悩まされてきましたが、沖縄に来たら全くの無症状!驚きすぎて鼻水出ました。
  2. お出かけ場所
    都市部に住んでいると、子供がいる場合、お出かけ場所に困りますよね。都内では、安心して解放できるような公園も少ないと感じてました。沖縄では、毎週どこに行くか選べないぐらい、お出かけ場所はたくさんあります。しかも、安いところがたくさん!観光地というのもありますが、基地の返還などの跡地活用で大きな公園が作られたり、北部に行けば広大なジャングルが広がる国立公園もあります。

  3. よく言われているように、沖縄の人は温かみのある人が多いです。京都出身の私ですが、沖縄の人と話すたびに自分の腹の黒さが浄化されていくような気がします。チャンプルー(ごちゃまぜ)文化ですので、大体の地域で移住者に対しても寛容で『沖縄が好き!』といえば仲間に入れてくれます。
  4. 課題先進県
    沖縄県は、歴史や地政学的な背景から課題が多く残る県でもあります。貧困や環境問題、安全保障など…ですがソリューションを提供する我々エンジニアにとっては、課題の宝庫。まだまだ、やりがいのあるお仕事が残っているのです。そんな中で、スタートアップに対する支援やIT人材を育成し排出していくムーブメントが、各地から始まっています。
沖縄には沖縄のソリューション
沖縄には沖縄のソリューション

「沖縄移住マイスター」が伝授:住んで感じる沖縄の楽しみ方!

  1. チャンプルーカルチャー
    沖縄は、琉球時代に貿易で栄えた島というのは皆さんもご存知だと思いますが、今もその魂は残っています。中国やアメリカ、日本などいろんな文化がチャンプルーになり、音楽・食・祭りなど、独特な文化が現在進行形で発達しているのです。古き良き文化を守るだけでなく、新しい文化を創り出すパワーを沖縄で感じてみませんか?

  2. 沖縄旅行に来ると大抵、ステーキや沖縄そば、ホテルのビュッフェなんかを食べますよね。そして『沖縄のご飯は胃もたれするし、微妙だね~』っていう印象が残ります。でも、実は沖縄は食の宝庫なのです。沖縄は、世界の5大長寿地域「ブルーゾーン」にも選ばれるほどの長寿地域です。それには、食が大きく貢献していると考えられています。例えば、ジューシーという炊き込みご飯には、人間に必要とされている栄養素のほとんどが含まれており、手軽に食べられるように進化した料理です。
    また、沖縄は実はマグロの産地でもあります。一度も冷凍されていない美味しいマグロを食べられる土地は、日本でも数少ないと思います。他にもたくさん食の魅力があるので、ぜひ一度食と健康をテーマに、沖縄へ旅行に来てみてはいかがでしょうか?
  3. やんばる
    沖縄の観光地を遊びつくした私が一番印象深く感じたのは、山や森林など自然が多く残っている沖縄本島北部のやんばる(山原)の大自然です。この森には、日本の両生類と爬虫類の約6割が生息し、多種多様な生態系を育んでいます。希少な固有種や絶滅危惧種も多く、世界自然遺産に登録されました。
    そんな私が夢中で追っている生物が、ヤンバルクイナです。ヤンバルクイナはキウイに似た飛ばない鳥で、やんばるにしか生息しません。実際に見ると、高貴な姿にあなたも取りつかれるはず。やんばるの魅力は植物にもあります。本州だとどうしても見ることができない植物たちが織り成す原生林は、息を呑むほどです。
多種多様は当たり前だと教えてくれる、亜熱帯の大自然
多種多様は当たり前だと教えてくれる、亜熱帯の大自然

仕事が終わった後は、プライベートタイムのリラックス

ミーティングなどをやって、今日一日のタスクを終えます。最近、この時間になってくると腰痛がすごいのですが、どうしたらいいのでしょうか?お仕事が終わると、ご飯を食べて趣味の時間です。安いワインを飲みながら、レコードなどを嗜みます。

Benny GoodmanのLPレコードとプレーヤー
Benny GoodmanのLPレコードとプレーヤー

住んでみて実感できた、自分という人間を巡る循環

全力で沖縄の魅力をお伝えしてきましたが、最後に、私が感じている沖縄への想いを書いてみます。沖縄は、今まで挙げてきたように、人や自然があなたを迎えてくれます。沖縄に住むと、観光では知ることのできない、感じることのできないことを体感できます。

私が2年住む中で感じた一番の魅力は、『循環を実感できる』ことなんじゃないかなと思います。循環型社会という考え方もあるように、人間は大自然の循環の中で生活しています。例えば、雲ができて雨が降り、その雨が自然を育てて、また雲ができる…というのも循環ですよね。その中の人間の生活にも、循環があります。野菜を育てる人がいて、売る人がいて、食べる人がいる。今、独りで生活しているように感じていても、必ず循環の中にあなたはいるのです。

でも、それを感じることができるかどうか?私は、人間がこの循環を捉えられる感度には限界があると感じています。特に、技術が発展していく中で、人間のこの感度は完全に置いてけぼりになっています。オンラインで何でもできるし、便利なツールを介して人と人がつながります。我々、エンジニアのAPI(ソフトウェア同士が情報をやり取りするインターフェース)的な考え方は、仕組みを構築する上での効率を劇的に向上させています。

しかし、その便利な仕組みの生活は、人間の感度の限界を超える複雑さで実現されていて、表からは見えにくいようになっています。そのため、人間は単純で表面的にしか、その事象を捉えることができなくなっています。見えにくくて、仮に見えたとしても循環が複雑すぎて、捉えることが難しいのです。この流れに逆らうことはできないし、より複雑なことが単純に思えることが、これからも増えていくと思います。

ですが、沖縄は小さな島の中で循環があり、人間が実感できる範囲でそれが回っています。この『循環を実感できる』こと、そして『自分も誰かに何かを与えていると実感できる』こと。これが、幸せを感じることなんじゃないかなと、沖縄で暮らして人と関わりながら感じています。ぜひ、機会があればあなたも、沖縄でゆっくりと暮らしてみてください。

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はやと
はやと
駆け出しプロジェクトマネージャー
沖縄でSEをしているはやとです!京都で生まれ自衛隊を経てITの世界で働いています!自然が大好きで暇があれば登山やキャンプに出かけています。
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