最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

最近のコメント

  1. にんじん
  2. アバター
  3. アバター
  4. タロウ
  5. アバター

働き方

仕事で大事なチームワークって習い事で学んで来たことに共通してた

朱莉

世の中には、フィギュアスケートや水泳、野球、サッカーなどさまざまな競技があります。私は、お稽古事としてよくある水泳や新体操、習字などと同時に、一輪車を習っていました。また、吹奏楽部でトランペットを吹いたり、競技かるたもやっていました。これらの体験を通じて感じたり考えたことは、新社会人として初めて仕事の経験を重ねていく上でも、通じていることがあるなと、初めての年の瀬を迎えて振り返ってみます。

一輪車という華麗なチーム競技の世界

私が小学生の頃に習っていた一輪車は、チーム競技です。複数のメンバーでチームを組み、手をつないで支えあったり、引き合ったり、バランスを取りながら静止したり、いろんな技を繰り出して、審査員がその演技を採点する競技です(別にソロ競技もあります)。このビデオを見てください。

これは、America’s Got Talentという、アメリカのオーディション番組に出た、ユニサイクルフローという日本でも有名なチームの演技の様子です。曲に合わせた華麗な動きは、どこかフィギュアスケートやアーティスティックスイミングを連想させます。

きっかけは、友だちに起きた「怪しい声掛け事案」

始めたきっかけは、一輪車が好きだった友人です。彼女がある日、家の近所の道路脇で一輪車に乗っていたら、偶然通り掛かった人に『一輪車好きなの?競技やってみない?』と誘われたそうです。今、考えると「声掛け事案」として通報されそうですが、そこは長閑な佐賀の町。実はそれが、一輪車を教えていた先生だったんです。

しばらくして、私がその友人から誘われてその話を聞いた時、頭に「?」マークがいくつも浮かびました。とにかく誘われるまま、取りあえず体験に行ってみると、そこには驚くような光景が広がっていました。曲に合わせて、華麗に一輪車で駆け回る人たちがいたからです。練習中だったとはいえ、私はその光景を見て、自分でもやってみたいと思い始めました。

チーム競技なのに、自分の意識が空回り

競技を始めるにあたって、練習会に入って一輪車を借り、チームを組みました。チームは小学生がメインです。

私は、今まで2人~最大10人までのメンバーで演技をした経験がありますが、そんな環境で自分が学んだのは協調性です。一輪車競技を始めて2年目頃、小学4年生の時の失敗は、今でも覚えています。地元で開催されたとある大きな大会に出場した時、演技の途中で2回連続転倒して、チームとしての優勝を逃してしまいました。演技が終了した後は、チームメイトにどう思われたか心配するよりも、自分に深く絶望しました。

私が先頭で走っていた技で『自分が頑張らないと!』と緊張で力みすぎて、足が追い付かずに転倒してしまったんだと思います。チーム競技なのに、メンバーを信用したり頼ったりができていなかったのかもしれません。それからは、チームメンバー同士でお互い積極的にコミュニケーションを取ったり、自分から相手を誘って練習をたくさんしました。

世の中には、理不尽なこともあるけれど

そんな私でも、一輪車競技を辞めようと思ったこともあります。それは、最終学年(小学6年生)に上がった時のことです。

晴れて、練習会の中で一番強かった10人のチームに入れてもらったのですが、なぜか1か月後にはチームから外されてしまいました。理由も説明されず、大きなミスをしたとか成績不振などでもなく、自分の中で目標が達成できて自信にもなっていたので、自分でももう無理だと感じました。その時は、はたから見ても理不尽な理由だったそうで、両親にも『辞めていいんだよ。無理はしないで』と言われました。

しかし私は、それでもやっぱり一輪車が楽しかったのと、諦めたくなかったという、その2つの理由だけで、競技を続けることにしました。

大会でも練習の時もそうですが、練習会は小学生がメインだったため、ほとんどの子が両親の力を借りていました。私も週2回、場合によっては夜の練習を含めて週4回の練習会への送迎や、大会の衣装作り、大会運営などさまざまなところで、両親に支え続けてもらいました。そんな親の姿を見ていたからこそ、諦めたくないと思って、小学校を卒業するまで続けることができたのではないかと感じています。

気持ちを切り替えて、別のメンバーと2人チームを組み、練習を続けた結果、九州大会に出場することになりました。大会は、フィギュアスケートと同じで得点形式です。いかにミスしないか、表現力があるか、きれいな技を出せるかなど、審査員が採点していく方式です。そして、ペア部門で3位の成績を収めることができました。その時、私は頑張れたと自分を評価することができました。

吹奏楽部でトランペットとの出会い

中学校に入って、今度は吹奏楽を始め、トランペットを担当しました。最初の頃は、トランペットの音が出なくて苦戦しました。しかし、先輩にアドバイスを求めたり、練習方法をたくさん試すことでどんどん上達し、高校時代ではソロを任せられることも増えました。

トランペットを好きになって、楽器を買ってもらって、とても充実して楽しかったのですが、途中でふと気づきました。トランペットって家で吹けない!家に防音室があれば…とも思いましたが、流石にそこまで甘えることもできませんでした。防音のためのミュートと呼ばれる道具もあるので、それを買ってもらって吹いてはみたものの、やっぱり実際にホールで吹くのとは感覚が違います。私は、ホールで吹くときのあの快感が忘れられないのです。ホールに立って音を出した瞬間、自分の実力の何倍もエコーになって音が反響して返ってくるのが、とても楽しいのです。

吹奏楽団での合奏もトランペットのソロも、結局はチーム活動の一部です。聞きに来てくれた人たちにいい演奏を聴かせるもので、そのために頑張るものだと思ってます。

新しく始めた、競技かるたという世界

一輪車も吹奏楽も、仲間と何かを成し遂げるチーム競技や活動でしたが、高校に入って吹奏楽と同時に競技かるたを始めました。今まで、チームで何かをやってきた自分が、初めて個人競技に手をつけた瞬間でした。しかし、実際に経験してみて思ったのは、自分にとって競技かるたは個人競技じゃない!ということでした。

競技かるたは、漫画「ちはやふる」で有名になりましたが、別名「畳の上の格闘技」とも呼ばれています。

私は「ちはやふる」を見て始めたわけではないのですが、学校で毎年1月にかるたの大会があり、少しでもいい成績を収めたくて、競技かるたの会に体験に行ったのがきっかけです。そこで、競技をやっている人たちを見て『何て楽しそうなんだろう!』と思い、通い始めました。

最初は何が何だかわからない感じでしたが、毎週1〜2回練習をしていました。4〜5か月ほど真剣に練習して徐々に楽しくなって来た頃に、初めて大会に出場することになりました。

アウトプットとしての挑戦

競技かるたには、A級からE級と呼ばれる階級があり、自分が該当する級の大会にしか出場することができません。階級は自分の段位で決まります。初心者はE級から始まります。しかし、私が始めた当時は、初心者でもD級の大会からの出場でした。実はその頃、練習会では一勝もしたことがなくて、しかも初めての大会出場です。会の人たちは、『とりあえず、頑張って楽しんでおいで』と声を掛けてくれました。

大会では、めちゃくちゃ緊張していて、朝からご飯ものどが通りませんでした。しかし、何と初めての大会で、2勝することができたのです。競技かるたの世界はトーナメント方式なのですが、3勝すると3位が決まって昇段できます。私は、1勝もできずに終わるんじゃないかなと思っていたので、自分でもびっくりしたのと同時に、あと1勝できなかったことが悔しかったです。

大会の途中で、会の人たちは練習をしながら結果を見ていたらしく、私が3回戦に出場することになった時、とある強豪選手と当たるのではないかと噂していたそうです。それは、小学生チャンピオンでした。実際に、見事に私はその子と対戦することになりましたが、高校生と言ってもほぼ初心者は、手も足も出なくて惨敗してしまいました。とても悔しかったと同時に、自分でも手の届く位置に、昇段という1つの目標があることで『優勝したい!』と思うようになりました。

そんな競技かるたには、個人競技ではなく、5人1組のチーム戦や源平戦など呼ばれる団体戦形式の試合もあって、奥が深い世界の魅力に飲み込まれています。就職で東京に出てきてからは全くできていないのですが、人が圧倒的に多い東京には、競技かるたのグループもいろいろあるようで、もうそろそろ再開したいなって思っています。

いろんな習い事をやってたのも、アジャイルだった!?

競技かるたはいくら個人競技だとしても、仲間として闘っているチーム競技なんだということに気付きました。

私のことを遠くで応援してくれて、勝敗に一喜一憂してくれたチームメイトがいました。同じ大会に出て、先に負けてしまったけど、時間が許す限り試合を観戦してくれた仲間もいました。そして、私自身も、『この相手は、チームメイトの○○よりここに隙がある!』というように考えることができ、一人じゃないといつも感じていました。それは自分だけじゃなくて、相手選手の向こうにも、観戦してくれる仲間がいるはずです。理不尽なことがあっても、ちゃんと理解してくれる人たちがいました。みんな、一人じゃない。個人競技だけど一人じゃないということを、深く感じることができました

実はこれだけじゃなくて、小学生の頃、一輪車と同時に水泳や新体操もやってました。両親に聞くと、『新体操って体柔らかくなるでしょ?水泳って、水になれるでしょ?どっちも、どんなことをするにしても大切じゃん』って返ってきました。いろんなことを体験させてくれた、大らかな両親に感謝です。

たまに思うんです。いろいろなことをやってきたけど、根本的にやっていることは変わらないんじゃないかなって。今までいろんなことをやってきたけど、共通してるのは諦めない気持ちと度胸。そして、目標を立てて何回も何回もやってみること。ダメだったら、別の練習方法で試すんです。あれ?これってアジャイル!?


今まで習い事や趣味を通じて経験してきたことから、私は、何かをする上で人との関係は絶対に必要なんだろうなと思います。

仕事でも、会社の人、特にプロジェクトメンバーとのコミュニケーションはすごく大変だなと感じています。今までの経験では歯が立たないことも多くて、戸惑うこともあります。実は、研修中にチームメンバーとぶつかってしまったことがあります。私は、言われたことは守っていたつもりだったんですが、細かいところを打ち合わせもなしに『やってくれる?』とメンバーにお願いしたところ、解釈が違ったのか全く違うものができていました。やっぱり、人の感覚や感性って違うんだな。同じものを作るためには、具体的に目標や手段を合わせていく必要があるんだなと心から思い、同時に反省しました。

お客様とかかわるのもそうですが、世の中にはいろんな人がいるし、報連相などさまざまな基礎が大事だと感じています。仕事のやり方に悩むこともあります。そういった時に、今までのチームで協力する経験や目標に向かって頑張る経験そして、度胸を通して、また人のアドバイスを吸収して頑張りたいと思います!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
朱莉
朱莉
多趣味な挑戦者
佐賀で人生を過ごして福岡の大学で学んだあと入社しました。オタクでいろんなものを集めてます。いろんなところに行ってその土地のおいしいもの食べてみたい。
朱莉の記事一覧

記事URLをコピーしました