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カルチャー

推せるうち、行けるうちにやっとけ!ライブ現地へのこだわり

理人

私のこだわり

私はアニメなどのコンテンツのオタクです。アニメを見るだけでなくグッズを集めたり、ファンアートを描いたり、ライブやイベントに参加したりします。そんな私がオタク活動をする上でこだわっていることがあります。それは「いつか行ければいいやではなく、行けるライブは現地に行く」ということです。この価値観は推しの引退によってそれまでの常識が変わって生まれたものです。

オタク用語解説

「現地」とは

  • そのライブが行われている会場のこと

現地以外の選択肢

  • 映画館でのライブビューイング(会場の映像を映画館で観ること)
  • 配信(会場の映像を自宅やカラオケルームで観ること)
  • そもそも見ない

「推し」とは

  • 自分が応援する人やキャラクターのこと、複数いることも普通。「推しは増えるもの」

「遠征」

  • 住んでいる地域から離れた会場で行われるライブを観るために、電車やバス、新幹線、飛行機で長距離移動すること

現地にこだわるようになったきっかけ

当時の私は地方に住んでいる学生で、主に関東で行われるライブに気軽に参加できる状況ではありませんでした。好きなコンテンツでライブが行われてもライブビューイングで参加するのが精一杯でした。

そんなとき、あるニュースが飛び込んできました。それは、知っているコンテンツに出演している声優の引退を伝える内容でした。その方はライブで「こうやってライブしてることが奇跡みたいなことだから次のライブがあるからいいかじゃなくて、1回1回を大事にしてほしい」と語っていました。
「興味あるけど、交通費も高いし、一人で旅行も行ったことがないし、社会人になってお金に余裕ができたら行けばいいかな」と思っていた私は、ハッとさせられました。

実際の引退までには半年ほど期間があり、ニュースをきっかけにその方のパフォーマンスを観るようになり、ドハマりし、「推し」と呼べるくらいまで好きになってしまいました。
ハマった時期が遅くその方の主演するコンテンツでの引退ライブはチケットを入手することはできませんでしたが、翌日開催の同コンテンツのライブに参加することができ、それが人生初めてのライブ遠征となりました。ステージからかなり遠くキャストもほとんど見えない席でしたが、ライブビューイングでは伝わりきらないライブの「生」の迫力に圧倒されたことを今でも覚えています。

そのライブを経て、私の価値観は「行けるなら現地へ」に変わっていきました。

現地の良さ

現地の良さはなんと言ってもステージ全体を見渡せることです。ライブもそうですが、舞台などではキャストも多く、配信映像だと推しがカメラに抜かれないこともしばしばあります。現地だと推しがステージの隅にいてもずっと見ていられます。

また、ライブ最中だけがライブではないことも現地の魅力の一つです。推しの好きな言葉に「お家に帰るまでがライブ」というものがあります。本来の意味は遠いところからわざわざ会場まで来てくれた観客の帰路を気遣う意味の言葉ですが、「道中すべてがライブの思い出」と私は捉えています。遠いと山梨県の富士急ハイランドや名古屋、関西でライブもあり、そこまで高速バスや新幹線、電車で移動します。その際にはご当地の名物を食べたり、オタク仲間と一緒に宿に泊まって感想を語り明かしたりして、自分では気づけなかったライブの楽しさに気付かせてもらえることも多いです。

コロナ禍になって変わったこと

そんな楽しい現地でのライブ体験ですが、コロナ禍になって変わってしまいました。
ライブではコール&レスポンスと呼ばれる曲中やMC中の掛け声があり、演者と観客の一体感を高めるのに一役買っています。しかし、コロナ禍になり、ライブ中のそのような声出しは一切禁止になりました。

そして、密を避けるために会場の座席は1席ずつ空ける配置になりました。盛り上がり過ぎて隣の人と身体がぶつかるようなことはなくなりましたが、会場の熱も半減してしまったように感じました。
また、自宅でスマートフォンやパソコンから見れるライブ映像の同時配信が行われることも増えました。現地のチケット代の半額以下の値段で視聴することができますし、現地に行くのと違って交通費もかかりません。

これらは会場にわざわざ行かなくなる理由になります。実際、コロナ禍になって家族にうつしてしまうことを気にして現地に来るのを一切やめてしまったオタク仲間もいました。
逆に、少し興味があるコンテンツのライブを気軽に試せるきっかけになりました。隔席間隔になったことで多少ステージから離れていても推しを見やすくなったり、隣を気にせず楽しめるといった肯定的な意見が出ることもありました。

このようによくも悪くもコロナ禍でライブのあり方、楽しみ方は変わってしまいました。

声出しが解禁されて

そんなコロナ禍仕様のライブはしばらく続いていましたが、最近になって制限が解除されるようになってきました。声出しもOKになり、席もフルキャパシティで開催されるようになりました。

声出しが解禁されるとなった際、声出しなしのライブが続き過ぎていたせいで、「声なんて出してもライブの楽しさは変わらないだろう」とたかをくくっていました。しかし実際にライブで声を出してみるとその予想は完全に間違っていました。声出しありとなしでは気持ちの高ぶり方が全然違います。声出しは自分が楽しいだけでなく、観客の一体感にも繋がり、「これぞライブ!」という気持ちを思い出させてくれます。

終わりに

ライブに現地参加して価値観が変わってから、私は実際にたくさんのライブを経験しました。地方に住んでいたのに年間で10回以上飛行機の往復でライブに参加したりしました。それから数年経ちましたが、現地参加へのきっかけをくれた推し以外にも、声優の引退、サービスの終了、コンテンツの終了を経験しました。また、コロナ禍でライブが満足に開催されなくなったり、開催されても声を出しての応援ができなくなりました。最近になってそのような制限がなくなってきましたが、これからまたどうなるかわかりません。

今、当たり前にできていることは当たり前ではない」と認識させられる日々です。趣味に限らず日々の当たり前に感謝しながら楽しく生きたいと思っています。

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理人
理人
博多在住の研究員兼博士課程学生
エンジニアになるつもりで入社しましたが気づいたら研究をしていました。数学が専門ですが、研究はバイオ系です。ときどき採用面接をしたりします。オタクなので月に1度は遠征に出かけます。
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